『悪い男~軒の雨の誘惑~』31巻(白泉社LoveSilky)ネタバレあらすじ感想レビュー

女性向けマンガ

金城りえ先生による白泉社LoveSilkyの『悪い男~軒の雨の誘惑~』

最新31巻をご紹介します。

鉄の男かと思われていた富岡が、ついに千夏に寄り添う様に倒れてしまう。

心配する千夏は深夜にも関わらず、病院へ連れて行き、看病することに。

芹沢は千夏のことを完全に信じ切っているため快く看病することを了承してくれますが、千夏はどこか複雑な想いへと変わっていき…?!

本サイトでは内容に興味を持ってもらえるようあらすじ(ネタバレを含む)を紹介しています。 著作権の都合上、コマやセリフの大幅な抜粋はしておりませんので、詳しい内容はぜひコミックスをご購入いただきご確認ください。

『悪い男~軒の雨の誘惑~』30巻までのあらすじ

千夏は、富岡の息子、昇平から電話を受け取り、父に変わって欲しいと言われますが、富岡は不在でした。

昇平は、今日中の用事があると困っていたので、千夏は自分から昇平に会って代わりに用事を済ませようとします。

千夏が戻ると富岡は帰ってきますが、明らかに様子がおかしく、千夏に寄りかかってきて…?!

『悪い男~軒の雨の誘惑~』31巻の内容(ネタバレあり)

鉄の男の弱いところ

富岡は、千夏に寄りかかり、ぐったりします。

千夏は富岡がすごい高熱なことに気づき、病院へ連れて行きます。

千夏は、富岡が、息子の事を気にせず出張に行くなんて、いつもと違い過ぎるのに、もっと早くに気づいて対応してれば良かったと後悔します。

インフルエンザの検査結果が出るまで2人は待合室で待っています。

 

千夏が富岡の頬を触ると、富岡は千夏の手を握り、そっと優しく離します。

結果はやはり、インフルエンザで、富岡は仕事の事を気にします。

千夏はしっかり休んでといい、芹沢にメッセージを入れて、富岡の自宅に上がります。

別れてからの人生

本当は男の人を呼んだ方がいいのだろうけど、誰も思いつきません。

富岡の家に入ると、そこは質素で、部長とは思えない1Kだけの何も無い家でした。

一方、芹沢は飲み会でどんちゃん騒ぎ、千夏の連絡に気づいていません。

 

そこでは、芹沢の後輩兼マネージャー的存在から、全国放送で、レギュラー番組に出てみないかと言われます。

芹沢は張り切って出る出ると言って波にのっています。

得意先のお客様からも持ち上げられ上機嫌です。

 

千夏は富岡と付き合っていた頃から不倫関係だったので、もちろん富岡の家に行ったことがありません。

初めてみる実際の富岡の私生活を見て千夏は驚きます。

まるで一人暮らししたての大学生みたいだと言って、食生活や栄養面を心配します。

信じすぎているけれど…

芹沢から着信が入り、富岡の事を伝えます。

芹沢は、富岡の事をオッサンだな、と馬鹿にしますが、千夏はどうしようと困っています。

すると、芹沢は、千夏が何か作ってやれと言い、千夏を信じ切っています。

千夏は、芹沢がそういうなら、と富岡と一緒にいることにしました。

それでも、調理器具も食材も何もない冷蔵庫なので、千夏は買い出しに向かいます。

その時、今までどうやって生活していたんだろうと心配します。

芹沢と付き合う1日前にまた、富岡と出会っていたら、もしかしたら私たちの運命は変わっていたのだろうか、と千夏は物思いに耽けるのでした。

『悪い男~軒の雨の誘惑~』31巻の感想

無敵だと思っていた富岡がついにダウンしてしまいました。

なにせ、離婚したり、千夏がそばに戻ってきたり、かと思えば千夏が後輩の芹沢と結婚したりと確かにメンタル的にも色々あったと思います。

千夏も不倫したせいで富岡が奥さんと別れて、今のものすごく質素な生活をしていると知って、罪悪感が再び湧いたのだと思います。

 

それにしても、芹沢は千夏に対して、絶大な信頼を得ているのだなと思いました。

もしくは次々に新しい仕事が飛び込んできて、舞い上がっているのかな、ともとらえられます。

私なら、昔不倫していて、全てをかけてでも大切にしたいと思っていた相手と一緒に過ごされるなんて本当に嫉妬心や心配心でおかしくなるんじゃないかな、と思います。

 

現に、千夏の心の中で、芹沢の事を思う1日前に富岡と再会していたら、運命が変わっていたのではないかと思っている時点で、とてつもなく心が揺らいでいるのだと思います。

だけれど、不倫からの略奪愛で、幸せになっている方もいるとは思いますが、千夏の真面目な性格、そして、いつまでも気負いしてしまうところがあるので、富岡と一緒になっても、元奥さんやお子さんの事を思って、ずっと自分を責め続けるのだと思います。

芹沢の自由な所と、千夏の真面目な所がとてもお似合いなので、2人には何も波風起こらずに幸せになってもらいたいものです。

次回、千夏が富岡を看病し、一夜を共にしてしまうのか、どうなのか、同じ過ちが二度と起こらぬよう願うばかりです。

(ライター:あき)

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